ETFの税制

ETFは、手数料の低さとともに、その税効率の高さから、ポートフォリオに加えるのに適しています。有価証券のバスケットに個別に投資し、キャピタルゲインごとに課税されるのではなく、ETFに投資することで、ETFから得られる利益に対してのみ課税されるのです。

ETFをずっと保有することを選択しても、ファンドマネジャーが原証券を売却することを決定すれば、年末にキャピタルゲインを得ることができます。これは、その年の利益を取り、損失を差し引くことで計算され、その差額がキャピタルゲインとして株主に分配されます。ほとんどのETFはS&P500やナスダックのようなインデックスに連動しているので、運用担当者はインデックスの保有銘柄に変化があった場合のみ原資産を売却しますが、そのようなことはめったに起こりません。その結果、特にインデックスに勝つことを目的としたアクティブ・ファンドと比較して、課税時に申告すべきキャピタルゲインが少なくなります。

基本的に、取引をすればするほど、キャピタルゲインの可能性は高くなりますが、支払うべき税金は高くなります。そのため、IRA口座を利用して取引する場合を除き、パッシブETFに投資して長期的に保有することが、最も高い節税効果を得ることができます。

税金の額は、税率や証券の保有期間によって異なります。証券を1年以上保有する場合は、1年未満で保有する場合よりも税率が低くなります。

機関投資家の場合、ETFの株式は、ファンドが保有する有価証券のバスケットと交換することができます。その結果、ファンドは現金を得るために原証券の株式を売却する必要がなく、これらの事象は "課税対象" と見なされないため、課税対象利益の発生を回避することができます。